日本で生活する私たちにとってなじみ深く、とりわけ都市部では、生活インフラの一部としてすっかり定着しているコンビニエンスストア。
年中無休で長時間営業し、食料品、雑誌、日用雑貨など、多数の品種を扱っているのが特徴だ。
そして、この業態をオンデマンド型デリバリーと融合させたサービスが、米フィラデルフィアの学生起業家によって創設された「GoPuff(ゴー・パフ)」である。
・午前4時まで、いつでも30分以内に商品が届く
「GoPuff」では、スマートフォンアプリを介して、軽食やドリンク類、日用品など、約3000品目から商品を注文すると、30分以内に指定場所へ配送してくれるサービスを、フィラデルフィア、シアトル、ニューヨーク市、シカゴなどの米国9都市で展開。
送料は1.95ドル(約200円)で、1回の購入金額が49ドルを超えると送料は無料だ。
大量仕入れによってコストを抑えるとともに、各都市に保有する倉庫を通じて物流を独自に管理することで、より速く、リーズナブルな価格で、商品を届けられる仕組みとなっている。
・ミレニアル世代のライフスタイルに合わせた新しいコンビニ業態
「GoPuff」は、1980年代半ばから2003年までの間に生まれた、いわゆる“ミレニアル世代”を、メインユーザーとして想定。幼い頃からデジタル機器やインターネットと接してきたデジタルネイティブが多く、活動的で多忙なライフスタイルゆえ、効率性や柔軟性を好む傾向にあるという。
昼間から明け方まで、いつでも、店舗に出向くことなく、生活に必要なものや、今すぐ食べたいものを、オンデマンドで受け取ることができる「GoPuff」のサービスは、ミレニアル世代の嗜好やライフスタイルに合った“2010年代のコンビニ”ともいえるだろう。
GoPuff