そこで、今や誰もがもっているスマートフォンを使って、尿検査をもっと手軽にできるようにと考案されたのが「Uchek」というアプリだ。尿検査の試験紙と、スマートフォンがあれば誰でも自宅で尿検査が可能になる。使い方はこうだ。まず、試験紙を2秒ほど採取した尿に浸す。検査マットに試験紙を差し込み、白い紙を背景として配置する。スマートフォンでアプリを起動し、画面内の表示ガイドに沿って検査マットの位置を合わせ、データの読み取りが終わったら完了。この試験紙は、しばらく間を置くと尿内の成分に反応して色が変化するようになっており、色の変化でさまざまな体の状態を判断できるのだ。
このデータの読み取りには、QRコードを認識するのと同じような仕組みが使われていて、尿内のぶどう糖、たんぱく質、ケトンなど、8~10項目のパラメータを分析して、糖尿病や尿路感染症、妊娠中毒症など25種類の病気の危険性を示してくれる。
スマホで誰でも簡単に自宅で尿検査ができ、健康管理に役立てられる「Uchek」は、現在iPhone向けのアプリとして開発が進められているが、近いうちにAndroidなどの他プラットフォームへの対応も検討しているという。
Uchek