成長期にある子どもの健全な発達には、安全・安心で、栄養バランスのとれた豊かな食事が不可欠。
米疾病予防管理センター(CDC)によると、米国では、過去30年間で子どもの肥満が倍増し、2012年時点で、子どもや若者の3人に1人が体重超過に陥っているとのこと。
2010年にはオバマ夫人が中心となって、学校給食の改善に乗り出している。
・子どもの昼食を学校にデリバリー
カリフォルニア州を拠点とする「Choicelunch(チョイスランチ)」は、学校向けの昼食デリバリーサービスを運営。
保護者は、学校コードを入力し、「Choicelunch」にユーザー登録すると、ウェブサイトもしくはモバイルアプリから、子どもの昼食を注文し、子どもが通う学校に届けてもらうことができる。
メニューは、16種類の日替わりメニューから選ぶか、子どもの好みやニーズに合わせて、事前に献立を決めておくことも可能。
また、サイドメニューとドリンクは、子ども自身に選ばせる仕掛けとなっており、食における自己管理力を身につけるきっかけとなっている。
「Choicelunch」では、現在、カリフォルニアのほぼ全てのエリアを対象とし、カリフォルニア州北東部ポートラの「Alta Vista School」など、250校と提携している。
・学校向け昼食デリバリーサービスの広がり
学校向けの昼食デリバリーサービスは、「Choicelunch」のほか、ニューヨーク市「Little Green Gourmets」やボストンの「Smart Lunches」、オレゴン州ポートランドの「My Lunchbox」、サウスカロライナ州の「Schoolhouse Fare」など、米国各地に広がっている。
このように、学校向け昼食デリバリーサービスは、通学中の子どもたちの新たな昼食スタイルとして、今後、その地位を確立していきそうだ。
Choicelunch