イギリスのロボティクス技術者が開発した「Egor」は、驚異の適応能力を持つ自律型のアニマトロニクスヘッド。話す言葉を任意の言語にシミュレートしながら、ユーザーの質問にも答えるという驚きの機能を持ち合わせている。
・ヒントはテレビドラマのアンドロイド
「Egor」の原点は、BBCの人気テレビシリーズ「Hitchhiker's Guide to the Galaxy」に登場する架空のアンドロイド、Marvin。あらゆる言語を理解し、複雑な思考能力で地球上の軍事戦略まで管理するという、とんでもない知性派だ。
開発者はこのMarvinをヒントに、「Egor」の製作を開始。さまざまな人格と多彩な言語を組み込んだ、独自のアルゴリズムを構築し、どんな言葉でもネィティブスピーカー並みに対応する適応性の高いシステムを作り上げた。
・複雑な質問にも応答可能
内部システムには最近流行のチャットボットと同じ、エリザアルゴリズムを採用。Kinectセンサーに用いられるクワッドマイクを実装しているため、音声認識によって、ユーザーと交流することが可能。任意の個人と言語を理解しながら、複雑な質問にも応答できるようになっている。
見た目はかなりグロテスクだが、「Egor」氏自体はあくまでロボット用のインターフェース。外観は用途に合わせて、その都度変えることになる。開発者としては、この「Egor」を将来、人工ヒューマンインターフェースとして商業的に活用できるようにしたいのだとか。これだけ賢ければ、どんな施設でも、そつなく任務をこなしそうだ。
Egor(Ver.2)