導入されるデバイスは、Atmoph WindowやiRemocon、MESHなど約10種類。いずれも、テッカブルでおなじみの製品ばかり。それらを一度に体験できる幸福。アーリーアダプターにとって、またとないチャンスだ。
プランを手がけたのは、2014年創業のand factory。ベンチャーならではのフレキシブルな姿勢を武器に、さまざまな事業に取り組んでいる。取材に応じてくれたのは、Business Creatorの梅本 祐紀(うめもと ゆうき)氏。オープンまでの経緯から未来の展望まで、たっぷりと話を聞いた。
・客室内やラウンジ、あらゆる場所にIoTデバイスを設置
Q1:このような宿泊施設をオープンするに至ったのは、なぜでしょうか。その経緯について、お聞かせください。
昨今の宿泊施設不足を鑑み、新規事業として、主にインバウンド旅行者をターゲットとした宿泊施設を検討していました。
中でも(最近は)デザイン性に優れ、かつコンセプチュアルなホステルへのニーズが高まっています。(そうしたさまざまな背景から)弊社は“スマートフォンアイディアカンパニー”の強みを生かしながら、なおかつ話題性のあるものとして、IoT体験ができる“スマートホステル”に行き着きました。コンセプトは、“宿泊自体を一つの観光目的として価値創造する”です。
Q2:さまざまなIoT体験ができる「&AND HOSTEL」ですが、いろいろあり過ぎて初めての人は迷いそうです。運営側からのおすすめポイントがあれば、ぜひお聞かせください。
このIoTデバイスがおすすめ、というものは特にないのですが、「&AND HOSTEL」は室内にデバイスが複数ありながらも、共同のスペースであるラウンジにもデバイスを設置しております。
IoTデバイスはその場所ごとで役割が変わりますので、得られる体験も変わってきます。その違いや発見を楽しんでもらえると、とてもうれしく思います。
・施設の枠を超えたIoTデバイス同士の連携プラットフォームをめざす
Q3:Makuakeでは、早くも資金を達成されています。ユーザーからのこの反響について、どう思われますか。
本事業に関心をお寄せいただき、大変うれしく思います。ユーザーとしての興味、また一方でIoT関連企業の方々からの期待の高さであるとも感じています。皆さまのご期待に応えるIoT体験施設をめざしますので、どうか暖かく見守ってください。
Q4:「&AND HOSTEL」は、これからどのように成長していくのでしょうか。未来への展望について、お聞かせください。
今後は施設の枠を超えて、IoTデバイス同士を連携させた、IoTのプラットフォームをめざしていきます。
その過程として、「&AND HOSTEL」で得られたデータを、協力いただいている各企業さまおよび九州大学に提供し、各社のIoTデバイスの改善・成長に寄与するつもりです。(こうした活動を続けながら)より実際のニーズに即したIoTデバイスの実証実験、開発検証の場として根付いていければと、そう考えております。
前述の通り、多くの賛同を得るため、現在プロジェクトをMakuakeで公開中。お得な宿泊チケットや年間フリーパスなど、多彩なコースが用意されている。プレオーダーは、7月28日まで。この夏、最先端のIoTを体験してみてはいかがだろうか。
&AND HOSTEL