それは「Solve the Outbreak」というアプリで、ユーザーは“Epidemic Intelligence Service”の調査官となって、疫病の集団発生を調査する。“Birthday Party Gone Bad”など、3つのシナリオから構成されており、「村を隔離する?」「病気にかかっている人と話す?」「さらなる実験データが必要?」などといった、選択肢を選んでゲームを進めていく。よい回答を選ぶと高い得点を得ることができ、より早く事件を解決することが可能だ。マークした得点は、FacebookやTwitterでシェアして、友人たちと競って楽しめる。
このゲームのシナリオは、実際にEISの担当者が取り組んだ、リアルのできごとを基にしているという。実際に起こった伝染病のケースが、どのような実態であったのか、どうやって解決されたのかといった事例を、子どもや若者たちがゲームを通じて学習できるというプログラムになっている。若い世代に、疫病について関心を向け、理解を深めてもらうための1つのツールとして、ゲームという形態を用いたこのユニークなプロジェクトは、今後も新しいシナリオの追加を検討中だという。権威ある機関が、自らゲームというツールを活用して、啓蒙活動を促進するという面白い試みは、日本でもぜひ登場してほしいものだ。
Solve the Outbreak