オランダの首都アムステルダムでは、大気汚染の可視化とゲーミフィケーションを組み合わせた、ユニークなプロジェクトが進行している。
・大気の状態をLED照明で可視化
「TreeWiFi(ツリー・ワイファイ)」は、街路樹に設置し、周辺の大気を計測する、専用センサーを内蔵した鳥の巣型のデバイスだ。
屋根の部分に取り付けられたLED照明は、センサーの計測結果によって、大気の状態が良好であれば緑色、不良であれば赤色が点灯する仕組み。
また、収集された大気の測定データは、専用サーバーを通じて公開され、誰でも閲覧できる。
・大気の状態が良好なら、WiFiを無料で開放
「TreeWiFi」は、大気の状態が良好なときだけ、一般ユーザーにWiFiを無料で開放するという“ご褒美”を提供しているのも特徴だ。
このように実利的な報酬を提供することで、大気汚染の軽減に積極的に貢献しようというモチベーションが働き、より多くの人々が具体的なアクションを起こすきっかけになると期待されている。
・アムステルダムの空気を“鳥の巣”がモニタリング?!
「TreeWiFi」では、現在、アムステルダム発のクラウドファンディングプラットフォーム「Heroes & Friends」において、6,500ユーロ(約78万円)を目標に、資金調達を実施中。
近い将来、街の空気をモニタリングするかわいらしい“鳥の巣”が、アムステルダム市内のあちこちで見られるようになるかもしれない。
TreeWiFi