スマホアプリから引渡場所などを指定すると、宅配担当者が洗濯物を引き取りにやって来て、24時間後には、きれいな衣類が戻ってくる仕組みだ。
「Washio」のようなスマートフォンを活用したオンデマンドな洗濯代行サービスは、近年、世界各地に広がっている。
・世界各地に広がるオンデマンドな洗濯代行サービス
2013年の開設以来、ニューヨーク市で200万ポンド(約907トン)以上の洗濯物を扱ってきたのが「FlyCleaners」。発注から20分以内に洗濯物を引き取るというスピーディーな対応が人気を集めている。
一方、サンフラシスコとロサンゼルスで展開する「Rinse」は、衣類のお直しや不要品の引き取りなど、幅広いサービスを提供しているのが特徴だ。
欧州では、英国内で展開する「Laundrapp」や、ロンドン・パリ・ベルリンの3都市を網羅する「ZipJet」など、大都市を中心に、同様のサービスが広がってきた。
また、先進国のみならず、スマートフォンの普及がすすむ新興国でも、オンデマンド型洗濯代行サービスが増えている。インドの「Wassup」や「HelloDhobi」、マレーシアの「Fresh Press」、ケニアの首都ナイロビを拠点とする「Kisafi」などがその代表例だ。
・都市居住者の住環境に合わせた洗濯スタイルとは?
とりわけ、集合住宅の居住者が多い都市部では、洗濯機や物干し場のためのスペースが限られているうえ、生活騒音を避けるため、洗濯の時間帯にも一定の配慮を要する。
オンデマンド型洗濯代行サービスは、このような都市居住者の住環境や生活スタイルに照らした選択肢のひとつとして、今後も、ニーズが高まりそうだ。
FlyCleaners
Laundrapp