近年は、地球温暖化防止や環境保全などの観点から、植林が積極的にすすめられ、現在、森林面積の7%を占めるまでになった。
しかしながら、その多くは人の手で行われるため、時間や労力を要するのみならず、危険を伴うケースも少なくない。
・ドローンで効率的かつ効果的な植林を実現
米オレゴン州ビーバートンで2015年に創設された「DroneSeed(ドローン・シード)」は、ドローンを活用した植林ソリューションだ。
植林前に、ドローンに装着された貯水槽とポンプを使って、水を撒き、センサー技術によってドローンから撮影した3Dマップをもとに、植林に適したスポットを分析。
この分析結果をもとに、上空から、肥料や害虫防除剤などを混ぜた種子カプセルを、地中3〜4インチ(7.5〜10センチ)に植えていく。
ちなみに、ドローンの1回あたりの飛行時間は、約30分。1.5時間で1エーカーの敷地をカバーできるという。
・林業に広がるドローンの波
ドローンを活用した植林ソリューションとしては、英オックスフォードで2014年に創設されたスタートアップ企業「BioCarbon Engineering」も知られている。
今後、林業の分野でも、ドローンの活躍の場が、ますます広がっていきそうだ。
DroneSeed