日本国内からこのたび登場したのは、シンプル設計が自慢の「Qrio Smart Tag(キュリオスマートタグ)」。ソニーのデザインチームと、福岡のものづくり企業の英知を結集して生まれた製品。Makuakeにてプロジェクト公開後、早々に資金を達成した話題のプロダクトだ。
開発を手がけたQrio製品開発部プロデューサー、岩瀬 優(いわせ まさる)氏に、早速詳しい話を聞いた。
・洗練されたデザインと5色のカラーバリエーションが武器
Q1:まずは、製品開発のきっかけからお聞かせください。
弊社では“インターネットとものづくりの力で、生活をより便利に楽しく”というコンセプトの下、IoT製品の開発、展開を進めております。
「Qrio Smart Tag」は、普段人が身に付けたり持ち歩いている“モノ”をスマート化するというアプローチと、子供からお年寄りまで、誰もが簡単便利に使えるような、よりカジュアルなIoT製品を作りたいという思いから、開発がスタートしたプロダクトです。
Q2:数あるスマートタグとの決定的な違いは、どこにあるのでしょうか。本品ならではの特長について、お聞かせください。
常に身に付けたくなるようなデザイン性と、機能性のバランスを兼ね備えた製品をめざし、開発を進めています。(そのため)本品には、ソニーデザインチームの協力による洗練されたデザインを採用しています。お気に入りのアイテムに溶け込むシンプルな外観と、さまざまな素材や色になじむよう、厳選された5色のカラーバリエーションを用意しました。
機能面では、押しやすいボタンを設けていることが特長です。スマホが見当たらないときに、スマートタグのボタンを押してスマホを鳴らしたり、カメラのシャッター代わりに使ったりと、スマホを操作する物理ボタンとしても活用できます。電池を交換して繰り返し長く使える点も、ユーザーの利便性につながると考えています。
・美しさと使いやすさを同時に追求
Q3:開発にあたって最も気を遣ったのは、どんなところでしょうか。
使いやすさを追求するため、ボタンやブザーを搭載した上で、電池やリボンストラップを簡単に交換できる機構をできるだけ薄く小さく、美しく作り上げるという点にこだわりました。すべてはソニーのプロダクトデザイナーたちの職人的な知恵や知識と、それに応えてくれた機構設計エンジニアの高い技術力の賜物です。
また、(中略)将来的に落し物防止用途以外に活用の幅を広げられるよう、汎用性についてもかなり意識しながら設計を進めました。
Q4:資金調達後の展開について、教えてください。
スマートタグのボタンを押したときに、スマホを通じて外部サービスと連携させることで、ユーザーごとに自分好みの機能を設定できるようにするつもりです。加えて、ストラップや防水ケースなどのバリエーションを増やし、さまざまな利用シーンに沿った使い方ができるよう、機能や用途を拡大していく予定です。
また、駅や公共施設といったいろいろな場所に、スマートタグの電波をキャッチする検知器を設置することで、電車の中に置き忘れてしまったものをより簡単、確実に見つけられるような仕組み作りも進めていきます。
キーホルダーとしても十分活用できそうなデザイン性が、本品の強み。Makuakeでの公開は、8月29日まで。製品支援は3,240円から受け付けている。
Qrio Smart Tag/Makuake