これまでのように家族や友人とコミュニケーションを取ることが難しくなり、孤独になりがちである。
・目に見えない患者の感情を、シンプルなワードに“翻訳”してくれる
そんな問題を解決しようと、ロシアの卒中基金ORBiが中心となり、ソフトウェア開発会社Yarr!と広告代理店AdWatch Isobarとともに開発したのが、「I.am.here」というモバイルアプリ。
麻痺患者の脳の活動を計測し、彼らの感情を「幸せ」「退屈」といったシンプルなワードに変換して提示してくれるという。
・脳の活動をセンサーが計測
患者の脳波を測定するため、頭にはヘッドセット型のデバイスを装着する。
“Brain Computer Interface”というシステムが脳の活動データを集め、クリアなシグナルを抽出。
データは解析された後、スマートフォンやタブレットに送信され、集めた感情データを、モバイルソフトウェアがシンプルな言葉に変換し、スクリーン上に表示するという仕組みだ。
・30日間のコミュニケーション履歴を保存
アプリはiOS、Android両方に対応。これまでの履歴は見やすくグラフ化され、過去30日間のコミュニケーション履歴を閲覧することが可能。
突然の病で麻痺が残る身体となっても、人は人。現代のテクノロジーの力を借りながら、他者とコミュニケーションし、意思疎通がかなうという喜びは、患者と家族、双方にとって何物にも代えがたいものだろう。
I.am.here