なにしろ、相手は子ども。テキストを広げ、ただつらつらとコードを説明するだけでは、だめだ。いかに飽きさせず、確実に技術を取得させるかが、今後の大きな課題となるだろう。
・組み立てながらプログラミングの基礎を学ぶ
その点、イギリスから登場した「Mover Kit」はユニークだ。キットを組み立てる過程でプログラミングを学べる上、完成したら遊びにも使える一石二鳥のツール。Kickstarterで完売続出の人気プロダクトである。
キットにどのような性質を持たせるかは、子どもたち次第。どんな風に遊びたいかによって、作品の仕上がりは大きく変わってくる。
セット内容は、メインのボード、ケース、ランヤード、スナップバンドにUSBケーブル。ボードには、デバイスの脳となるマイクロコントローラーを筆頭に、点滅用のライト、モーションセンサー、コンパス、マイクロUSB、バッテリーコネクター、リチャージャブルバッテリーを装備。これらをうまくつなぐことで、パーソナルユースのウェアラブルデバイスが完成する。
・完成品したら自由に遊べる!
大好きなヒーローごっごのときに、装着してライトを点滅させたり、モーションセンサーを使って、縄跳びに成功したら灯りが点くようにしたりと、自由自在。遊びが目的だから俄然やる気になるし、プランニングを練るところから始まるので、理論構築の鍛錬にもなる。
ロボットやコンピューターボードなど、いろいろな教育ツールが出ているが、初めてプログラミングに触れるなら、これくらいハードルが低い方がいいかもしれない。
プロジェクト公開は、6月10日まで。製品支援は、55ドル(約6,060円)から受け付けている。
Mover Kit/Kickstarter