・800万点のアート作品が検索できるアート作品版Shazam
米ニューヨークで2016年4月、リリースされた「Magnus(マグナス)」は、“アート作品版Shazam”として話題のスマートフォンアプリ。
スマホアプリを立ち上げ、絵画などのアート作品をスマートフォンで撮影すると、作品名はもとより、その形式や寸法、売買価格、アーティストの名前、出展履歴などが、瞬時に表示される仕組みとなっている。
とりわけ、アート業界内で賛否を巻き起こしているのは、このスマホアプリを通じて、アート作品の価格情報を広く公開している点だ。
一般に、アートギャラリーでは、価格を表示せずに作品を展示販売するケースが少なくないが、「Magnus」では、ユーザーから寄せられた情報などを収集し、精査した上で、独自のデータベースを構築。
800万点以上のアート作品がデータベースに登録されている。
・画像認識技術を活用し、気になる対象物をその場で検索
アートに関する総合情報プラットフォームとしては、「Artsy」や「Artnet」などが先行しているが、「Magnus」は、一般にはあまり知られてこなかった作品の価格情報までも網羅し、対象物を撮影するだけで気になる作品のあらゆる情報をその場で調べられるのが特徴だ。
現時点での利用対象エリアは、ニューヨーク、ロンドン、ベルリンの3都市に限られているが、今後の展開に期待したい。
Magnus