ブラジルではポルトガル語が公用語であるが、ポルトガル語のテレビ番組を理解できるほどの語学力をもたない、一般旅行者や留学生、外国人滞在者たちのほか、耳が不自由で聞き取りに苦労している人たちに向けて、ポルトガル語で放映されている番組と同時に、リアルタイムで字幕を流すサービスを提供している。このサービスにはGoogleの翻訳ツールが活用されている。テレビ会社が「Easy Way Subtitles」のサーバにキャプションのデータをアップロードすると、Google翻訳ツールが番組の進行に合わせて、リアルタイムでユーザーが理解できる自国の言語に翻訳したキャプションを出してくれるのだ。
日本語はもちろん、英語や中国語などのメジャーな言語だけでなく、アラビア語、ノルウェー語、スワヒリ語など、選択できる言語は多岐に渡る。さらに、セカンドモニターとして、タブレットやスマートフォンを用いれば、ユーザーは好きな番組をテレビで観ながら、同時にリアルタイムで、タブレットで翻訳を流して閲覧するというような使い方もできそうだ。
現地のテレビ番組は、その国の文化を知る1つのきっかけにもなる。ブラジルに行ったときには是非この「Easy Way Subtitles」を活用して、現地の番組を楽しみたいものである。
Easy Way Subtitles