調査レポート「American Camper Report(2014年版)」によると、米国では、2013年にキャンプをした人が、6歳以上人口の14%にあたる4,010万人。キャンプ場まで180マイル(約290キロ)以上の距離を移動し、平均14.9日間、滞在しているという。
しかし、キャンプ場の情報は、国定公園から民営のキャンプ場、牧場や農場まで、運営主体ごとに散在しており、条件や好みに合うキャンプ場を探すには、相応の時間と手間を要する。
・キャンプ場探しをシンプル化する“キャンプ場のためのAirbnb”
「Hipcamp(ヒップキャンプ)」は、全米28万カ所以上のキャンプ場を網羅するオンラインプラットフォーム。
キャンプ場を簡単に探せるよう、エリアや設備、目玉スポット、アウトドアアクティビティなどの条件をもとに情報を絞り込め、一部のキャンプ場には、直接、オンラインで予約することもできる。
また、遊休地などをキャンプ場として活用したいオーナーがその情報を投稿できる機能を備えているのも特徴。
米国では、私有地が国土の約6割を占め、そのほとんどが遊休地だが、自然環境を保護し、土地を適切に管理するためには、一定の費用がかかる。
「Hipcamp」では、そのための資金源として、遊休地をキャンプ場として活用することが有効との考えから、“キャンプ場に特化したAirbnb”のような役割を自ら担おうとしている。
・利用者、オーナー、自然環境の“三方よし”を実現
「Hipcamp」は、キャンプ場の利用者とオーナーを効率的につなぎ、ヒトと自然をより近く結びつけることで、利用者とオーナーと自然環境の“三方よし”を実現している点が秀逸だ。
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