また、近年、食の安全性や透明性への意識の高まりとともに、食や農業に関心を持つ人々が増えている。
・食や農を体感できる、アグリツーリズムのための“Airbnb”
「Farmcation(ファームケーション)」は、農家と観光客をつなぐ“アグリツーリズム版Airbnb”。
リンゴ狩りやベリー摘みといった気軽な農体験のほか、農産物を使ったジャムやピクルスの作り方を職人から学ぶワークショップや、収穫したばかりの食材をシェフが美味しく調理するランチ会など、その土地ならではの食や農にまつわる体験型イベントが、地元の農家やフード事業者から寄せられている。
「Farmcation」は、現在、米サンフランシスコベイエリアを対象エリアに、ベータ版として試験的に運営中。
このプラットフォームでは、主に、小規模農家や地元の食品加工メーカー、職人、独立系のレストラン、シェフらが主催するツアーやイベントを扱っていく方針で、今後は、これらをクライアントとして、イベントの企画や専門的なコンサルティングも手がけていきたいという。
・食と農にまつわる新たな体験型サービスの市場を創出
「Farmcation」は、農家やフードビジネスと消費者をつなぐのみならず、食や農に関心を持つ消費者のニーズに応えた新たな体験型サービスの市場を、農家らとともに積極的に創り出そうとしている点が特徴。
これらの体験を通じ、消費者が食や農の現状を正しく理解することで、生産者と消費者との関係性をより深めることも期待できそうだ。
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