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Start Up 【Interview】“ものに命を吹き込む”ロボット!おしゃべりするディスプレイ「ものとーく」に迫る

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【Interview】“ものに命を吹き込む”ロボット!おしゃべりするディスプレイ「ものとーく」に迫る

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monotalk_1商品が、まるで生きているかのように話しかける。正確には話をするのは商品ではなく、台となっているディスプレイ。いずれにしろ、これまでに見たこともない、新しいプロモーション方法だ。

ご紹介するのは、SKY CIRCUS サンシャイン 60 展望台で展示中のロボット型ディスプレイ「ものとーく」。“モノがモノを宣伝する”という広告スタイルを実現させた、画期的なプロダクトだ。

開発を手がけたのは、2014年創業のシードルインタラクションデザイン。大学発ベンチャーとして、インタラクション技術やプロダクト研究を中心に事業展開する、注目のスタートアップ企業だ。

取材に応じてくれたのは、取締役の鈴木 涼太(すずき りょうた)氏。気になる本品について、さまざまな角度から話を聞いた。

・人間の声と動きをターンテーブルに同時記録


Q1:まずは、「ものとーく」開発のきっかけからお聞かせください。
monotalk_2代表の渡邊が、JST ERATO五十嵐デザインインタフェースプロジェクトで研究を行っていた際、人間の声と動きの同期性に着目したことがきっかけです。

例えば、人間は手に持った物を説明するときに、声そのものと声に同期した動きの組み合わせで説明します。このような行為から、“人間らしさ”のエッセンスを抜き出し,簡単に記録することはできないかと考え、「ものとーく」の開発が始まりました。

Q2:「ものとーく」とは、どんなプロダクトなのでしょうか。
ターンテーブルとマイクを備えた、“ものに命を吹き込む”ロボットです。動かしたい商品を置いたターンテーブルを回しながら、マイクに声を吹き込むことで、ターンテーブルの動きとマイクの音声を、同時に記録することができます。

記録したデータは、ターンテーブルに内蔵されたモーターとスピーカーで、そのまま再生されます。また、基本的に「ものとーく」本体をできるだけ目立たせないために、外装の形状やモーターの静音性など、その上に置いた物に意識が向かうような設計を心がけています。

・導入拡大に向けて着々と準備中


Q3:現在、サンシャイン 60 展望台にて展示中とのことですが、実際の反響はいかがなものでしょうか。
monotalk_3まだオープンして間もないこともあり、来場者からの反響は少ないのですが、動かないと思っていた店頭の商品が、急に動いて話しかけてくるという演出は、驚きをもって迎えられているようです。

サンシャイン60展望台に採用されたモデルでは、什器と一体に見えるような設計としたこともあり、“音声と動きの同期で生命感を出す”というコンセプトを生かすことに加え、意外性を出すことにも成功したと感じています。

Q4:製品の導入先など、今後の展開について決まっていることがありましたら、教えてください。
すでに何件かお問い合わせをいただき、導入先の雰囲気に合わせたカスタマイズを検討しているところです。しばらくはそのようなカスタムモデルが中心になるとは思いますが、(将来的には)家庭向けの基本モデルも予定しています。

今後は、従来であれば小型の液晶端末を置いていたような小売店や、展示物とのコラボレーションが期待できるミュージアムなどへの導入を、進めていきたいと考えています。

入出力一体のモーションデザインインターフェイスによって、多彩な動きを作り出せる「ものとーく」。製品販売促進の中でどのように貢献していくのか、今後の動向に注目したい。

ものとーく

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