イギリスの航空会社Virgin Atlanticが、高度35000フィートの空の旅において、今までとは違った新しいサービス提供を開始したという。それが、文化志向の強いビジネスクラス利用者に向けた「in-flight“art gallery”」だ。2月いっぱいまで、米ニューヨークのJFK空港と、英ロンドンのヒースロー空港を結ぶフライト便の乗客をターゲットに、それぞれの空港内のクラブハウスで、アート作品の実物が展示されるほか、フライト中の座席で、乗客はバーチャルのアートツアーを鑑賞することができ、じっくりと作品を吟味して楽しめるようになっている。

空中のギャラリーともいうべき、このart galleryプロジェクトの第1弾として選ばれたアーティストが、イギリスのBen Eine氏だ。同氏の作品はストリートアートスタイルをバックにしており、文字や言葉を取り出して、ビビットな色使いや、独特の色の塗り方で仕上げられたアート作品になっている。彼の作品を、現イギリス首相のDavid Cameron氏が、アメリカ大統領Barack Obama氏にプレゼントしたという。もちろん、気に入った作品は購入することができ、価格はアメリカドルで4000ドル～24000ドル程度。しかもこれらのアート作品が、免税対象になっているのは嬉しいポイントだろう。

このビジネスクラスに向けたアートギャラリーでは、今後、有名なアーティストの作品との新たなコラボレーション検討しているという。

in-flight“art gallery”