アイルランドの調査会社「Research and Markets」によると、ドローンのグローバル市場の規模は、2015年時点で7.26億ドル(約800億円)だが、今後、年平均11.4%のペースで拡大し、2020年までに12億ドル(約1320億円)に達するとみられている。
・ドローンに特化した世界初のオンラインマーケットプレイス
英国のシェフィールドで2013年に創設された「Airstoc(エアストック)」は、ドローン業界に特化した世界初のオンラインマーケットプレイス。
ドローンで空撮した動画素材を販売するほか、ドローンの操作に長けた専門のドローンオペレーターを雇うことができる仕組みを備えている。
現在、世界105カ国5,000人以上のオペレーターが「Airstoc」に登録。
撮影場所や目的などに応じて条件に合うオペレーターを探したり、候補者に料金の見積りを依頼することが可能だ。
また、「Airstoc」は、ドローン業界にいち早く進出したマーケットプレイスであることから、英国の公共放送局BBC(英国放送協会)や清涼飲料水ブランドのレッドブル(Redbull)、スポーツ用品メーカーのアディダスらもクライアントとして名を連ね、メディア業界や広告業界はもとより、建設業や農業といった分野まで、ドローンを使った空撮に幅広く対応しているのも特徴といえるだろう。
・ドローンオペレーターの人材マッチングを効率化
ドローン市場が拡大するにつれて、安全かつ安定的にこれを操作できる専門オペレーターの需要も高まることが予想される。
「Airstoc」のようなマーケットプレイスが広がることで、ドローンオペレーターというニッチな人材マッチングも効率的に実現できそうだ。
Airstoc