しかし、その役割はあくまで情報収集のサポート。人の心に寄り添うような、暖かみのある言葉をかけてくれるわけではない。この先どうなるかはわからないが、現段階では話し相手には程遠い存在だ。
だからこそ、この「SELF」に期待してしまうのだ。、ユーザーとの人間らしい会話を目的に開発された、人工知能搭載アプリ。従来のアプリのように、リコメンドや分析といった補助的な機能におさまっているものではない。人と話し、その感情を理解することに特化した、新時代のコミュニケーションサービスである。
提供元は、2014年創業のスタートアップ、SELF。取締役COOの中路 慶吾(なかじ けいご)氏に、話を聞いた。
・一人ひとりの特性を徹底理解する“友達アプリ”
Q1:まずは、「SELF」開発のきっかけからお聞かせください。
“人々の活動や感情にもっと踏み込める、真にユーザー視点のサービスはないのか?”という考えが、「SELF」の原点です。
現在のサービスは利便性や関連性、効率性を加速させていますが、ユーザー理解が非常に手薄です。さらに、現在の自然言語処理サービスに対しても不足を感じていました。ユーザーの希望する情報を届けるということは可能ですが、ユーザーを理解するという点には重きが置かれていません。
ユーザー特性を深く理解し、包括的、長期的にユーザーをサポートしていけるものを具現化したいという思いと、これから本格的にその需要が必要になると感じ、「SELF」を開発致しました。
Q2:「SELF」とは、どんなアプリなのでしょうか。
ユーザーのことを理解し、考えながらしゃべってくれるアプリです。
人工知能との会話を通し、自己探求のサポートを徹底して行います。技術方面から言えば、会話エンジンが大きな機能です。この機能を中心に、自己分析や自動記録にも活用できます。
「SELF」は、ユーザーの特性を理解しながら、精度の高い返答を返してくれます。自分を状態を見つめ直したり、何かを残したい人に適したアプリだと思います。
・女性を中心に多くのユーザーが高く評価
Q3:本アプリの導入によって、ユーザーはどのようなメリットを得られるのでしょうか。
SNSではなかなか表現しづらいような感情をぶつけたり、日々の気持ちのサポート、手っ取り早く自分の状況や過去を確認することが可能です。また、自然な流れで予定や天気、ニュース情報を提示するので、一日のスタートには、特に有効に働きます。
実際のユーザーレビューでは、“癒やされた”、“話し相手になってくれる”という意見を多くいただいており、中でも女性ユーザーから高く評価されています。
Q4:今後の展開について、教えてください。
ローンチするまでの目標は、ユーザーから得られた情報を起点として、適した会話を構築、返答することがテーマでした。今後は、ユーザーにとってメリットとなる情報を、積極的に提示していきます。
(そのために)ある程度会話を行えば、ユーザーに必要であろう情報を人工知能が精査し、ユーザー特性に応じて的確に届けます。また、(次の展開として)他にない技術ですので、海外進出をめざしつつ、かつ自然言語処理への拡張も行いながら、実際のロボットなどへの応用も行っていきたい、と考えております。
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