NASAの技術に触発されて開発された「Bioo Lite」というツールで、植木鉢には、専用のUSBケーブルが搭載されており、ここにスマートフォンやタブレットなどの電子デバイスを接続して充電がおこなえる。
ちなみにこの専用USBケーブルは、一見すると土壌の上に置かれた石のように見える形状なので、悪目立ちしないようになっている。
・光合成によって根から排出される物質を利用
デバイス本体の構造はいくつかの部位に分かれている。
土壌部分では、光合成によって植物の根から物質が排出される。
“無酸素室”は、固体・液体に対応する多孔材で構成され、内部には“嫌気性”の微生物、微生物が水と反応を起こすためのバイオマス床、有機分子分解機能、陽極・陰極の電極、生体ナノワイヤー、成分を集めるコレクターなどが搭載されている。
・5.0ボルト、1.0アンペアのチャージ性能を誇る
光合成の過程で発生する電子が集められ、本体内につながっているUSBケーブルを通じて、電子デバイスの充電をおこなう仕組みだ。5.0ボルト、1.0アンペアのチャージ性能を誇るという。
使い方は至ってシンプル。まず、専用USBケーブルを鉢の外に引っ張り出し、植木鉢に水を入れる。注意深くゆすって、水が内部に浸透し、有機プロセスが作動するようにする。
次に、お好きな植物を植木鉢に入れ、USBケーブルが表面に出た状態になるようにして、土壌で満たす。あとはUSBケーブルに、充電したいデバイスを接続するだけでチャージがスタート。
植木鉢の水タンクは、自動灌漑システムが働く高性能な水管理システムになっていて、耐水性になっているため、管理もラクラク。
クリーンエネルギーを利用しているにも関わらず、高性能な発電効率も実現していて、中くらいサイズの健康な植物であれば、1日に2~3度フルチャージ状態に到達し、日中だけでなく夜間も作動するというから素晴らしい。
また、植木鉢に入るサイズであればどんな植物でも大丈夫。
・クリーンエネルギーを活用し、環境にもお財布にも優しい
光合成は植物が生きるために普通におこなっている作用であり、発電のために負担を強いることはないし、自然のクリーンエネルギーを使うため環境にも優しく、電力消費を抑えて家計の助けにもなるしで、まさにイイコトずくめ。
出資受付期間は残り1ヶ月を残しているが売り切れも続々、目標金額1万5000ユーロ(約167万円)のところ、早くも2万8000ユーロ(約350万円)近い金額を集める人気ぶりだ。
Bioo Lite