米国フローリスト協会(SAF)によると、米国のフラワー市場は、2012年時点で343億ドル(約3.8兆円)となっており、近年では、実店舗のみならず、「1-800-Flowers」などのオンラインショップも広く普及している。
・スマホでオーダーすれば、当日にフラワーギフトを配送
スマートフォンアプリやウェブサイトから簡単にオーダーでき、サンフランシスコおよびニューヨークであれば当日、米国内のその他の地域は翌日に、フラワーギフトを配送してくれるオンデマンド型サービスが、2013年にサンフランシスコで創設された「BloomThat(ブルーム・ザット)」だ。
このサービスは、既存のオンラインフラワーショップと比べて、オーダーの手続から商品選びまでをシンプル化しているのが特徴。新鮮な旬の花を厳選し、そのバリエーションをあえて絞りこむことで、利用者が簡単に商品を選べる仕掛けとなっている。
また、価格は送料込みで30米ドル(約3,300円)から設定されており、高品質なフラワーギフトを手ごろな価格で贈ることができるのも魅力だ。
・フラワーギフトのオンデマンドサービス化の広がり
フラワーギフトのオンデマンド型サービスは、「BloomThat」のほか、ニューヨークとワシントンDCを対象エリアとして当日配送サービスを展開する「UrbanStems」、カナダ・トロントの「Tonic Blooms」、英ロンドンの「Petalon」、シンガポールの「A Better Florist」など、米国内外に広がっている。
フラワーギフトのオンデマンド化によって、誰もが、いつでも、どこからでも、花を贈ることができるようになれば、フラワーギフトの購買に対する消費者の既存の意識や習慣も少しづつ変化していくかもしれない。
BloomThat