そのため、英ロンドンでは、慢性的な住宅不足に陥っているにもかかわらず、賃借料が折り合わずに、長期間、空室のままとなっている物件も少なくないという。
・オープンデータを元に英国の家賃相場を瞬時に算出
「RentSquare(レント・スクウェア)」は、英国内の不動産を対象に、いわゆる“家賃相場”をチェックできるオンラインツール。
独自のアルゴリズムにより、物件の住所などを指定すると、行政機関などが公開するオープンデータをもとに自動算出される仕組みで、オーナーの収益性を確保しつつ、テナントがまかなうことのできる適正な賃借料が、瞬時に表示される。
また、「RentSquare」では、オーナーとテナントが直接つながることのできるオンラインマーケットプレイスの機能も実装。仲介業者を介さず、当事者間で直接交渉ができるため、賃貸借の取引成立までのプロセスを効率化できるのが利点だ。
・オープンデータの先進的な活用事例
「RentSquare」は、万人に公開され、誰でも自由に利用できるオープンデータを、有効に活用することで、従来、ブラックボックス化しがちだった“家賃相場”を明らかにし、オーナーとテナントの双方にとって、より好ましい条件での取引を実現するのみならず、賃貸市場全体の透明性を高めようとしている点が秀逸。
オープンデータのビジネス分野での活用事例として、先進的なものといえよう。
RentSquare