そして、“子ども専用Uber”ともいえる配車サービスが、「HopSkipDrive(ホップ・スキップ・ドライブ)」だ。
・多忙な保護者に代わって、放課後の子どもを学校にお迎え
3人のワーキングマザーによって2014年に米カリフォルニア州で創設された「HopSkipDrive」は、7歳から17歳までの子どもを対象に、多忙な保護者に代わり、自動車で迎えにいく、オンデマンド型のサービス。
5年以上の保育経験など、15項目にわたる厳しい条件をクリアした「CareDriver(ケアドライバー)」と呼ばれる代行ドライバーが、保護者からの指示のもと、放課後、子どもを、学校から自宅や地元のサッカークラブなどに、自動車で送り届ける。
保護者は、スマートフォンアプリから、8時間前までに、乗降車の場所やスケジュールなどを指定して予約でき、代行ドライバーとともに移動する子どもの現在地をリアルタイムでモニタリングすることも可能だ。
「HopSkipDrive」では、移動距離5マイル(約8キロ)以内、移動時間30分未満が原則。
利用料金は、1回20米ドル(約2,200円)からで設定され、現在、米カリフォルニア州南部のロサンゼルス郡とオレンジ郡を対象エリアとしている。
・Uber型サービスが多様化の兆し
「HopSkipDrive」と同様、子ども向けの送迎サービスとしては、サンフランシスコで運営されている「Kango」や「Zum」なども、知られている。
「HopSkipDrive」は、「Uber」のような一般的なオンデマンド型配車サービスに比べてニッチではあるが、「自分に代わって、安全かつ安心に子どもを学校から送り届けてほしい」という多忙な保護者のニーズに、きめ細かく丁寧に応えたサービスといえるだろう。
HopSkipDrive