・中に人が乗り込める、“ヘリコプター式飛行ドローン”
そこにくると、ドイツのe-voloが開発している「Volocopter VC200」は一味違う。18の回転翼をもつマルチコプターで、なんと中に人が入って乗り込めるという、まったく新しい“ヘリコプター式飛行ドローン”なのである。
垂直方向に離陸・着陸が可能で、空中滞空も可能だ。
本体はファイバ複合体でできており、総重量は450キログラム。9つの独立バッテリーが、電気モーターや18の回転翼の動力となり、最大速度は時速100キロメートルを誇るという。
・100回以上の無人フライトテストの後、有人飛行へ
「Volocopter VC200」は、3月30日に初有人フライトに成功。
開発チームでは、これまで100回以上の飛行テストをおこなっており、無人リモートコントロールフライトを試してはいたが、有人飛行は今回が初となる。
・操縦も難しくないよう設計
また、この飛行ドローンは、一般の個人利用を目的に企画されているため、操縦も難しくないように設計されているのも大きな魅力。
初フライトでパイロットを務めたAlexander Zosel氏は、空中に浮かび上がり、地上が20~25メートルほど下に見えた風景は、とても荘厳なものに見えたと語っている。
今回のテストフライトでは時速25キロメートル、低空飛行に留まったが、第2フェイズでは時速50キロメートル、中空飛行を、最終フェイズでは最高速度の時速100キロメートル、より高度の飛行テストをする予定だという。
・2年以内に市場投入させたい意向
また、順調に事が運べば、2年以内に市場投入させたい意向とのことだ。実現されれば、個人が趣味で楽しむだけでなく、“飛行タクシー”など公共交通機関のサービスとしての展開も考えられるかもしれない。楽しみである。
e-volo