国際連合食糧農業機関(FAO)によると、いわゆる規格外青果物の割合は、2011年時点で、食料生産量の2割を占めている。
・通常の3〜5割引きで新鮮な青果物が食べられる
「Imperfect Produce(インパーフェクト・プロデュース)」は、2015年に米カリフォルニア州で創設された、規格外青果物の定期購入サービスである。
野菜コース、果物コース、有機農産物コースといったように、購入したい商品ジャンルとサイズを指定すると、毎週、通常より30〜50%安い価格で、規格外青果物が自宅に届く仕組み。
たとえば、中サイズの野菜コースでは、週あたり14〜16米ドル(約1,540〜1,760円)の利用料で、4〜7種類の野菜が合わせて11〜13ポンド(約5〜5.9キロ)、届けられる。
「Imperfect Produce」は、現在、地元カリフォルニアの農家から直接調達し、2015年末時点で、サンフランシスコやバークレイなど、カリフォルニア州の1,500世帯に、毎週1万ポンド(約4,536キロ)の規格外青果物を提供している。
・規格外青果物の定期購入サービス、世界各地に広がる
規格外青果物に特化した定期購入サービスは、「Imperfect Produce」のほか、米ワシントンD.C.を中心に展開する「Hungry Harvest」や、英レスターの「Wonky Vegetables」、ポルトガルの「Fruta Feia」など、世界各地に広がりはじめている。
このように、規格外野菜と消費者とを積極的につなぐことで、消費者の食に対する意識を変え、より多くの農作物が有効に消費される第一歩となりそうだ。
Imperfect Produce