ITの世界でもこれに合わせて、さまざまなサービスが登場。今回はその中から、音声ツアーガイドアプリ「Pokke(ポッケ)」をご紹介しよう。
日本中の観光スポットを、詳細に解説したこのアプリ。第2回ジーズアカデミー主催のプロダクト発表会“GLOBAL GEEK AUDITION Vol.2”において、優勝プロダクトに選出された話題作だ。
開発を手がけたのは、IT系スタートアップのMEBUKU。共同創業者兼Pokke事業責任者の望月 大希(もちづき だいき)氏に、話を聞いた。
・詳細な説明が聞ける専属ガイド的アプリ
Q1:まずは、「Pokke」開発のきっかけからお聞かせください。
以前サンフランシスコに住んでいた時に、アルカトラズ刑務所へ観光に行きました。そこでは専用端末で音声ガイドを聞きながら、施設内を散策するのですが、受刑者が刑務所内にスプーンで穴を掘って逃げようとしたなどの話を聞き、まるで物語の中に自分がいるような、当時の出来事を追体験しているような没入感が得られたのです。
そのときに、アプリ上で日本中の観光スポットの物語を聞けたら、日本を訪れる外国人や日本人も、もっと面白い観光体験ができるのではないかと思い、「Pokke」を作ろうと思ったんです。
Q2:「Pokke」とは、どんなアプリなのでしょうか。
さまざまな観光スポットを、音声で案内してくれる音声ガイドツアーアプリです。
旅先をただ見て回るだけでは気づけないエピソードや文化的背景を、あなただけのガイドが一緒に回ってくれるかのように、説明を聞くことができます。
現在は日本語と英語に対応しており、順次対応言語を増やしていく予定です。
・プログラミング未経験で開発!
Q3:開発にあたって最も苦労したのは、どんなところでしょうか。
実はプログラミング未経験でのアプリ開発でしたので、すべてがわからないことだらけで、苦労の連続でした。“G’s Academy”というエンジニア養成スクールに通いながら、アプリ開発の基礎を学び、3か月半ほどで「Pokke」をリリースしました。
最初からすべての機能を盛り込まずに、第一段階リリースでは、音声ガイドアプリとして使える最低限の機能実装に抑え、無料ベータ版としてリリースしています。その後、google決済機能部分の開発などを集中的に行い、順次アプリにアップデートを加えていきました。
Q4:アプリの今後の展開について、教えてください。
街全体をエンターテイメントにしていきたい、と思っています。(中略)(今後は)観光スポットのガイドアプリというだけの立ち位置だけではなく、聞かないことまで教えてくれる“街歩きガイドアプリ”のようなスタンスで、たくさんのスポットやツアーを、カバーしていきたいと考えています。
また、現在「Pokke」上の音声ガイドは、自分たちで取材して作成したものですが、近いうちに審査を経た人なら誰でも、音声ガイドを掲載できるような、プラットフォームへと移行する予定です。
従来のガイドからは得られない、意外なエピソードが満載された「Pokke」。サービスの拡大に、期待したい。
Pokke