ペットは、飼い主にとって、家族同然の存在。寂しい思いをさせないよう、できるかぎり、一緒に出かけたいと考えるペットオーナーも、少なくないだろう。
一般社団法人ペットフード協会の調査によると、日本では、2013年時点で、1,087万頭以上の犬が飼育され、犬を飼育している世帯の割合は15.8%にのぼるという。
一方、およそ7,000万頭の犬がペットとして飼育されている“ペット大国”の米国では、昨今、路上パーキング型の犬預かりサービスが話題となっている。
・路上パーキングの仕組みを犬の一時預かりサービスに応用
「Dog Parkers(ドッグ・パーカーズ)」と呼ばれるこのサービスは、2015年10月に、米ニューヨークのブルックリン地区で創設された。
このサービスは、レストランやカフェ、スーパーなど、衛生上の理由などからペット同伴が禁じられている場所の近くの路上に、専用の犬小屋を設置。
犬1頭あたり年会費25ドル(約2,800円)でメンバー登録したペットオーナーは、スマートフォンアプリを介して、いつでも、オンラインで予約でき、利用時間に応じて、1分あたり20セント(約22円)が課金される。
Dog Parkersの専用犬小屋は、大中小の3サイズで展開。
内部の室温は自動で制御され、監視用ウェブカメラも装備されているため、ペットオーナーが買い物をしたり、飲食したりしている間、安全かつ快適に犬を待機させることができるのが利点だ。
・2016年内には、ニューヨーク市に広く展開
Dog Parkerは、現在、ブルックリン地区を対象エリアとしているが、2016年内に、ニューヨーク市全体に拡張していく方針だという。
Dog Parker