そうした課題に対応するのが、この「COCOREPO(ココレポ)」である。国内でもレアな、離職率改善を目的とした無料の企業向けクラウドサービス。従業員のメンタル、モチベーションを日常的に管理しながら、強い組織作りを図るという、期待の社内ツールだ。
提供元は、クラウド専門のシステムインテグレーター、クラウディア。代表取締役の嶋田 政和(しまだ まさかず)氏に、詳しい話を聞いた。
・日常的な社員のケアで問題を未然に解決
Q1:まずは、「COCOREPO」提供のきっかけからお聞かせください。
私が独立前、会社員として働いていた時代に、同僚や先輩の中で心を病んでしまう人や、やりたいことができずに会社を去ってしまう人を、本当に多く見てきました。同時に自分の無力さが心に残っていて、そういった人たちのために何か事業をやりたいと、ずっと考えていたのです。
折しも、厚生労働省が2015年12月から、ストレスチェックを義務化すると発表しました。そこで私たちも、日本が抱えるこの労働問題に対して本気で取り組みたいと考え、サービスの開発に着手した次第です。
Q2:「COCOREPO」とは、どんなサービスなのでしょうか。
「COCOREPO」は、産業医の先生に頼る前に社内で問題を解決し、離職率を下げるサービスです。
うつやモチベーション低下が発生する原因は、あくまで“現場”にあります。しかし、問題が起きてからでは手遅れですし、現場で起きた問題を、外部の産業医の先生に頼り切ってしまうのも間違いです。
「COCOREPO」は、常日頃から従業員をケアします。(そして、サービスを元に)組織を改善し続けることで、未然に問題発生を防ぐことが可能です。
・“守り”のサービスが企業の利益安定化を図る
Q3:本サービスを利用することで、企業はどんなメリットを得るのでしょうか。
企業が抱える退職コストは、一人当たり平均400万円を超えると言われています。従業員をケアしなければ、最終的に不利益を被るのは企業です。
売上を伸ばす“攻め”のサービスだけではなく、「COCOREPO」のような“守り”のサービスを導入することで、結果として企業の利益安定化という、代えがたいメリットが生まれます。
Q4:今後の展開について、教えてください。
日本ではまだまだ、離職率改善をテーマとしたサービスは多くありません。私たちはこのテーマをベースに、さらに機能を強化し、企業もそして中で働く人も、みんなが笑顔になれるサービスにすべく、これからも全力でその向上に努めてまいります。
「COCOREPO」では、メンタル面の管理のみならず、社員が会社に対し、積極的に意見を述べることも可能。他にも組織強化に役立つ機能が満載されているので、興味のある人はぜひのぞいてみてほしい。
COCOREPO