日本や世界の社会、経済などの最新情報が集められた新聞は、私たちにとって身近で重要な情報源だ。ただ、新聞というとどうしても細かい字がびっしり書き込まれ、難しい漢字や専門用語が並ぶ、大人向けの読み物になっている。そこで東京新聞は、画像認識ARアプリ「東京AR」を利用し、子どもにも新聞に親しんでもらうユニークな試みをおこなった。
この試みは、本来大人向けの文章になっている新聞が、子どもにも読みやすい「東京こども新聞」に変わるというもの。まず、アプリを使うために、スマートフォンやタブレット端末にアプリをダウンロードする。そして、青枠で囲まれた「AR対応」マークの記事を四隅にある●マークに合わせて、アプリを立ち上げたデバイスをかざすと、記事が子ども向けにアレンジされたものに変化して再現される。
見出し部分がポップアップで出てきたり、キャラクターがアニメーションで動いてコメントをしゃべったり、子どもの興味をかきたてるような仕掛けがされている。また、子どもにとって新聞を読むのに漢字は大きな障害となるが、記事がひらがなに変わるのもありがたい機能だ。
大人向けに発行されている新聞を、子どもにも読めるものとして家庭に届けるこの試み。今回は、残念ながら10月20日「新聞広告の日」に合わせた1日限定だったが、今後普及していくことになるかもしれない。
東京AR