海外に目を向けると、各メディアやニュースサイトのアプリ、キュレーションアプリに加え、Facebookの「Instant Articles」やSnapchatの「Discover」といったプラットフォーム上のサービスも展開され、ユーザーは自分の嗜好に合ったニュースの受容が可能になった。
こうしたなか、先日リリースされたニュースサイト「Quartz」のアプリが注目を集めている。
・ニュースがチャット型で表示
100年以上の歴史を持つ老舗雑誌「The Atlantic」を発行する、Atlantic Mediaが4年前にスタートしたウェブメディア「Quartz」。
Webサイト本体も好調の同メディアだが、iOS版アプリでは従来の“ニュース”とは一風変わったユニークなUIを採用。このアプリでは、ニュースがチャット型の会話で表示されるのだ。
近年では、webメディアにおける対話型コンテンツ、あるいは接客サービスでのチャット型コミュニケーションが広がりを見せているが、こうしたトレンドに沿ったものとしてQuartzアプリを評価する声もあるようだ。
・絵文字をタップすれば続きが表示
アプリではメッセージ形式のテキストのほか、写真やGIF画像、リンクが送られてくる。
いくつかのメッセージごとに、ユーザーは2つの選択肢から次の表示内容を決めることができる。ニュースの続きが読みたければ「絵文字」をタップし、別のニュースを送ってほしければ“anything else”といった定型文をタップする、といった具合に。
これらのニュースはBOTではなく、ジャーナリストたちの手で編集されている。大きな話題を伝える通知機能もあり、他のサービスに劣らないスピードだと伝えるメディアも見られる。
ニュースもチャット型がひとつの潮流になっていくのか、今後の広がりに注目したい。
Quartz・News in a whole new way