しかし、米国でじわじわ利用客を増やしているのが、プライベートジェットが乗り放題になる会員制サービス「JetSmarter」。スマホで路線検索・予約できる手軽さを武器に、このほどヨーロッパに進出するなど勢いに乗っている。
・ファーストクラス以上の快適さ
プライベートジェットの売りは、何と言ってもゆったりとした快適空間が確保できること。
大型旅客機のエコノミー座席のように隣の乗客の足が当たったりすることもなければ、搭乗前に長々と待たされるということもない。つまり、ファーストクラスより数段上の快適さを約束してくれる。
JetSmarterではこうしたサービスを会員になることで無制限に利用できる。
・計23路線に
JetSmarter は2013年にサービスを開始し、米国ではニューヨークやラスベガス、ロサンゼルスなどを拠点に15路線、中東ではドバイを中心とした3路線を展開。そしてこのほど、ロンドンやパリ拠点の5路線が新たに加わった。
路線が拡張されたことで、既存会員の利便性が向上するのはもちろん、新たな顧客獲得につながりそうだ。
・高額だけどリーズナブル?
誰でも利用できる、としたが、もちろん富裕層向けのサービスであることは間違いない。会員費用は年間9000ドル(約101万円)。加えて、最初に登録費が3000ドル(約34万円)かかる。
額面だけ見れば高額。しかし、ジェット乗り放題という意味ではリーズナブルと考える人は少なくないようで、JetSmarterによるとこれまでに同アプリは35万回以上ダウンロードされた。
具体的な数字は明らかにしていないが、利用者数は毎月15〜20%ずつ増えているという。
同社は今後、3つのマーケットで拠点を増やしていく方針で、日本などアジアへの進出は今のところなさそう。しかし、アジア特化型の同様のサービスがいつ出てきてもおかしくはなさそうだ。
JetSmarter