日本では、亡くなった後は火葬にして、骨壷に入れてお墓に収容するのが一般的な埋葬法だ。
愛する者が亡くなった後、大きな悲しみが訪れるが、そんな心を慰めてくれる未来型の“スマート骨壷”が、クラウドファンディングサイトKickstarterに登場している。
・木を植えて、随時生育状況をモニター
「Bios Incube」は遺骨を納める骨壷ながら、木などの植物を植えることができ、専用アプリと連動して、その成長をサポートするというものだ。「Bios Incube」は、「Bios Incube」、「Bios Urn」、専用のモバイルアプリの3つで構成される。
「Bios Incube」は、植物を成長させる“培養器”の役割を果たし、アプリと連動して常に生育状況をモニターする。
「Bios Urn」は生体分解性のある骨壷で、ここに植物を植える。
・専用センサーが土壌状況をチェック
使い方はこうだ。まず「Bios Incube」の中に、土壌と「Bios Urn」を入れて、専用のセンサーを骨壷上部の土壌表面に配置する。
このセンサーは、土壌の温度、露光量、土壌と周辺大気の湿度などを測定し、測定データはスマートフォンアプリへと随時送信される。
次に「Bios Incube」内を水で満たす。装置内の水タンクには最大約11リットルもの水を入れられ、これはおよそ20日分の量になるので、少し家を空けるときにも安心だ。土壌水量の減少を感知して、オートで水やりをしてくれるのもありがたい。
・現代人の生活に合わせた、新しい埋葬方法
「Bios Incube」は、特に都市部の居住者に向けた埋葬方法で、既存の埋葬法に囚われない新しい埋葬法といえる。亡くなった愛する人やペットとずっとそばにいたい……というつつましい願いを叶えてくれる。
日々生長していく植物を眺めれば、心も和らぐことだろう。現在、Kickstarterで4月6日まで出資を受付している。
Bios Incube