賛否は分かれるところだが、もしあなたがアップル側の主張に賛同するなら、このほどリリースされたメールクライアント「ProtonMail」は一考の価値がありそうだ。
・IPログの記録なし
ProtonMailは、電子メールをエンドツーエンドで暗号化するというもの。捜査当局などの外部、そしてProtonMailそのものも、ユーザーのメールにアクセスすることはできない。
というのも、IPログを記録しないようデフォルト設定されている。機密情報を扱う人だけでなく、普段からプライバシーを重視する人にとってかなり有力な選択肢となる。
・「プライバシーは人権」理念
ProtonMailは「電子メールのプライバシー確保は基本的人権」との考えのもと、マサチューセッツ工科大学の研究者らによって生まれ、スイス拠点に全世界で展開されている。
2014年から招待制で利用できるようになり、ジャーナリストや活動家、ビジネスパーソンらが活用しているという。
・1日150通までは無料で
そしてこのほどアプリが正式に公開され、誰でもウェブ、iOS、Androidで使用できるようになった。
無料バージョンでは、アドレスは1つ、1日あたりのメールは150通、ストレージ容量は500MBまで。メール件数が多い人、複数のアドレスを使い分けたい人向けに有料バージョンも用意されている。
端末の情報管理を強化する流れにある昨今、注目を集めそうなアプリだ。
ProtonMail