しかし、自治体によって徹底されている日本と違って、海外ではごみの分別という概念は、まだまだ根付いていない。個人の知識に依存しているケースがほとんどだ。
そんな背景から生まれたのが、この「Recyche」。捨てようとする製品のリサイクル情報を、迅速にスキャン。その成り立ちを知ると同時に、分別の仕方を覚えるという一石二鳥のアプリである。
・スキャンするだけで製品のリサイクル情報がわかる
「Recyche」は膨大なごみの排出に悩む、ニューヨークで生まれたもの。コンテンツはすべて、同市のリサイクル情報に基づいて作られている。
使い方は、実にカンタン。アプリを立ち上げた状態で、製品のバーコードをスキャンするだけ。次の画面で、製品のリサイクル情報が現れる。
対象がびん詰めの食品であれば、ふたはプラスチック、本体はガラスといった具合に、上から下までその成り立ちを詳細に説明する仕組みだ。
・購入製品のリスト化やチャート化機能も
アプリの使い道は、これだけではない。購入製品をリスト化したり、週、月、年ごとにチャート化する機能もあり。自身が普段、どういう製品を買い求め、それによって、どれだけのリサイクルが可能か、一目でわかるようになっている。
分別が行政の負担を減らし、ごみの資源化は環境保護につながる。意識1つで大きな目的を、達成することができるのだ。アプリ自体はいろいろと改善の余地がありそうだが、エコという視点から見て、これほど理にかなったサービスはないだろう。
Recyche