ランプと思いきや、実はロボット。ニュージーランドのロボティックチームが開発した、アニマトロランプ「Pinokio」である。
・顔認識とセンサーで自由に駆動
電子工作キット“Arduino”と、画像認識に関連する機能のオープンソースライブラリ“OpenCV”によって、環境認識の能力を与えられた「Pinokio」。
“Arduino”は、センサーで検知した内容に合わせた制御を実現できるキット。ここに“OpenCV”を組み合わせることで、ロボットとしての動作を可能にしている。スイッチを入れた途端、生き物のように駆動するから驚きだ。
まず、ウェブカムを介して顔を検索。そこから画像処理ソフトウェアを使って、ユーザーの表情やクセを検出する。ユーザーが手を叩くとそれに反応し、顔を隠せば覗き込もうとする。
唯一の弱点は、好奇心が旺盛すぎること。勉強や読書も、ことごとく邪魔されそうだ。1度オンにすると、なかなかスイッチを切らせてくれない。彼自身が意志を持って、行動しているかのようだ。
・製品化は未定
“Arduino”は、初心者でも簡単に扱えるマイコンボードとして普及しているが、プログラムを処理する部分や、プログラムを書き込む方法の用意など、応用するにはそれなりのノウハウが必要だ。ここまでの動きを実現した研究チームの能力は、相当なものだと言えよう。
現在はまだプロジェクトの段階なので、製品化は未定。話題にはなりそうだが、ライトとしての使い道があるかどうか、それだけが疑問だ。
Pinokio