・テーブルの上がタッチスクリーンに!画像を掴んで移動も
平らな表面のものなら何でもスクリーン代わりにして、画像や映像を投影できる“多軸プロジェクター“で、机の上や壁をたちまちインタラクティブなタッチスクリーンに変えてしまう。
しかも、スクリーン内に投影されているイメージオブジェクトを掴んで移動させたり……なんてことまでできるという。
・深度センサー、モーショントラッキング機能を搭載
プロジェクターには、深度センサーとモーショントラッキング機能が搭載されており、これによってオブジェクトがテーブルのどこに配置されているのか、ユーザーの手の位置や動きを把握する。
・「不思議の国のアリス」がモチーフ
今回の「SXSW」のデモンストレーションは、ルイス・キャロル作の「不思議の国のアリス」をモチーフにした展示になっている。
テーブルの上には、リアルの本、ティーカップ、トランプが置かれており、プロジェクターから投影されるイメージ画像と組み合わされ、テーブルが大きな1つのスクリーンとなって、ユニークなアニメーションが表示される。
本に描かれている主人公アリスやトランプの兵士を手でタッチすると、本から飛び出して歩き出したり、本の文字列をドラッグして選択すると文字が躍りだしたり、アリスの画像を掴んで、別の場所に移動させたり……。本の世界に生命が吹き込まれ、動き出すような楽しい感覚が味わえるのだ。
ちなみに、プロジェクターは“光のグリッド線”によって、スクリーンをタッチする指の位置や、動き、方向を認識しているという。
・リアルとバーチャルの一体化
まだまだプロトタイプの段階ではあるものの、アニメーションをして“動く”絵本や小説、ゲームのほか、学校のインタラクティブな授業など、教育現場にも活用できそうな大きな可能性を秘めている。
“リアルとバーチャルの一体化”という夢のような技術が、私たちの身近な存在となる日も近いのかもしれない。
Sony Interactive Table Top
Sony Future Lab