こうした問題の多くは、睡眠の質に起因するという。逆を返せば、眠る時間を増やさずとも、その質を改善すれば、良質な睡眠を得られるということだ。
Kickstarterに登場した「Sleep Shepherd」は、まさにそのためのアイテム。脳波をリアルタイムで追跡し、バイオフィードバックによって睡眠品質を改善する、画期的なスリープトラッカーである。
・バイノーラルビートでノンレム睡眠を誘導
「Sleep Shepherd」は、薄型スピーカーと、伝導性ファブリック脳波記録(EGG)センサーを搭載したヘッドバンド。装着と同時にアクティブに睡眠を促進し、脳波の活動を追跡していく。
ここで効果を発揮するのが、睡眠障害改善に役立つバイノーラルビート。周波数の音を左右の耳から聞くことで、リラックス効果を得るというもの。「Sleep Shepherd」では、これを使って、緩やかに脳を覚醒状態へと導いていく。
両耳それぞれに、異なる周波数音を発生させると、脳の中で音が合成されて差が生じ、その結果、瞑想時に体験する シータ波を誘発する。シータ波は、睡眠移行におけるまどろみの状態に起るもので、ノンレム睡眠(深い睡眠状態)には欠かせない要素。本品のシステムは、科学的に見ても、理にかなっているのだ。
そのバイノーラルビートと、EGG測定結果を使用しながら、独自に開発したバイオフィードバックシステムで睡眠パターンを最適化。利用するたびに、睡眠の質を上げていくのだという。
・プレオーダーセットは完売続出!
デバイスには専用アプリがあり、睡眠パターンや、右向きに寝た時間、仰向けに寝た時間等のヘッドオリエンテーションを表示。データによって、個々の睡眠傾向を把握することも可能だ。
Kickstarterでは、すでに目標額の20倍近い資金を達成。プレオーダーセットも、続々完売という人気ぶり。眠りに悩む人がいかに多いか、端的に表す結果となった。
プロジェクト公開は、3月25日まで。現段階で受け付けている支援は、199ドル(約2万2,600円)から。
Sleep Shepherd/Kickstarter