しかし、一見面倒なようで大きなメリットがあるのも、また事実。切らした調味料をわざわざ買いに行かなくてもいいし、着られなくなった子ども服を、泣く泣く捨てる必要もない。地域の結束は究極のリサイクル活動を生み出し、ひいては強力な防犯体制を築くことになる。
・物品から個人のスキルまで、あらゆるものを貸し借り
この点に着目したのが、アメリカ発のローカル共有コミュニティサービス「Rooster」。近隣住民の空きリソースを相互でシェアする、究極の“節約プラットフォーム”である。
その面白さは、ユーザーが提供するすべてのものを、共有できるところ。
“新品同様のソファを譲りたい”“キャンプに行くので、車を貸してほしい”など物理的なことから、“一緒に体を鍛える相手を探している”といったマッチング系、個人の能力やスキルの提供まで、実にさまざまだ。
登録はメールアドレスのみ。サインインすればすぐ、コミュニティに入ることができる。サイト内は、まさにリサイクル天国。物品に関しては、譲渡のみならず、一時的な貸し借りも可能。逆に提供できる何かが自分にある場合は、コミュニティにそれを投稿できるようになっている。
・すべて無償が原則
金銭のやりとりは不可。サイト内の物品、技術等の提供はすべて無償で行う。目的は、リサイクルや賃借によって、無駄な消費を減らすこと。環境に優しいライフスタイルの構築こそ、このサービスの最終目標なのだ。
料金は無料。現在は、カリフォルニアとオレゴンのみの展開だが、今後は随時地域を広げていく予定だという。
Rooster