しかし、出身大学の先輩に限定されていたり、どうやってコンタクトしていいかわからないといった理由から、訪問を諦めてしまうケースも、多々あるようだ。
そこに着目したのが、この「Matcher(マッチャー)」。ハードルの高いOBへのコンタクトを手軽にした、画期的な就活サービス。訪問する側とされる側の双方に利益をもたらす、これまでにない就職サポートを実現した。
提供元のMatcherは、さまざまな就活関連事業を手がけるスタートアップ。代表取締役CEOの西川 晃平(にしかわこうへい)氏に、早速話を聞いた。
・出身大学外の先輩でも気軽に訪問できる!
Q1:「Matcher」提供のきっかけを、お聞かせください。
大きく2つあります。まず1つ目は、私が大学を介してOB訪問をしようとした際、志望企業に所属大学の先輩がいなかったこと。
2つ目は、周りの友人に「◯◯業界の知り合い、いない?」「株式会社◯◯の人を紹介してほしい!」など、多くの相談を受けていたこと。これらの経験から、「Matcher」の開発に至りました。
Q2:「Matcher」とは、どんなサービスなのでしょうか。
「Matcher」は、従来の大学を介したOB訪問とは違い、大学の先輩以外でも“気になる企業の、気になる人に、気軽にOB訪問ができる”ソーシャルマッチングサービスです。
社会人側もOB訪問の日が待ち遠しくなるように、「就活相談にのるので、◯◯してくれませんか?」という形で、社会人は学生の就活相談にのる代わりに、お願いごとができるようにしました。
実際に作られているプランの一部をご紹介すると、「就活相談にのるので、フレンチごちそうさせてください!」「就活相談にのるので、学生向け新規事業(ウェブ)のアイデア出しを手伝ってください!」(中略)など採用、マーケティング目的のプランや、ユーモアあふれるプランまで、幅広く登録されています。
・人生の指針となるような気づきを得てほしい
Q3:本サービスによって、学生の就職活動はどのように変化するのでしょうか。
就職活動の中の“誰とするのか”という判断材料を、増やすことができると考えています。合同企業説明会や求人媒体などで“何をするのか”という情報を得る機会は多くある一方で、“誰とするのか”という情報を得る機会はそう多くありません。(中略)
「Matcher」では、所属大学の先輩以外でも、“気軽にOB訪問ができる”ようにすることで、実際に働いている社会人と学生の多くの出会いを創出し、“誰とするのか”“どうなれるのか”という具体的な成長イメージを持ちながら、就職活動を進められるようにしました。
また、学生のうちからさまざまな社会人の価値観に触れるため、就職活動という枠を越えて、人生の指針となるような気づきを得られるのでは、と思っています。
Q4.正式版リリースの時期とそれまでの展開について、教えてください。
正式版リリースは、4月初旬を予定しています。全国展開やアプリ化など、日本一“ありがとう”が生まれるo2oコミュニケーションサービスにするため、さまざまな展開を考えています。
まずは、実際に「Matcher」を利用している方々に、使用感などについてヒアリングし、意見をいただきながら、愚直に改善を重ねていくつもりです。
現在、ベータ版で展開中の「Matcher」。学生のみならず、社会人にとっても価値あるサービスになりそうだ。
OB訪問の新しい形を実現する Matcher