![BBSuit](https://techable.jp/wp-content/uploads/2016/02/BBSuit.jpg)
“キレイな空気”に対する関心は高まっているが、Borre Akkersdijk氏が所属するオランダのデザイン会社ByBorreでは、ファッションとウェアラブルをドッキングさせたユニークなアパレル製品を開発中だ。
3Dプリント製の「BB Suit」という“つなぎ”風のウェアラブルファッションなのだが、同時に“空気清浄機”の機能を搭載するという。
・ウェアラブルと健康をテーマにした製品開発
ByBorreではこれまでにも、WiFi通信機能を保有した枕を開発している。この枕には伝導性の糸と、銅ワイヤーが使われており、バイブレーションによって2人のユーザーがコミュニケーションできるというものだ。これは、話すことができなくなった末期の痴呆患者向けの製品で、会話はできなくても、身体的なふれあい、コミュニケーションを実現できるようにしたグッズ。
![BBSuit2](https://techable.jp/wp-content/uploads/2016/02/BBSuit2.jpg)
・特許取得技術を駆使して空気をキレイに
「BB Suit」には、特許申請技術“Cold Plasma”という技術が使われており、これによって、酸素と水の分子が分裂し、“フリーラジカル分子”の状態になる。この状態の分子は容易に、有毒な気体、細菌、ウィルス、塵や他の分子と反応し、その作用によってクリーンな空気に変えてくれる。
閉鎖空間であれば、最大30平方メートルの周辺の空気を清浄化できる。例えば、「BB Suit」を着用して、車の中に1時間ほどいれば空気が清浄化されるという。
・位置情報を活用
空気質をチェックするセンサーは、「BB Suit」のフードの中に搭載されており、随時、位置情報データを取得。装着したユーザーたちから集められたデータは、正確な空気質の分析に役立てられる。ユーザーは大気汚染の実情をいち早くキャッチできることで、状況に対応しやすくなるはずだ。
・ファッション性と機能性の両立を
![BBSuit3](https://techable.jp/wp-content/uploads/2016/02/BBSuit3.jpg)
将来的には、自分のニーズに合わせ、自由にアプリを入れてカスタマイズできるスマートフォンのように、さまざまな機能をコントロールできるようなウェアラブルアパレル……なんてものが登場したら面白そうだ。
ByBorre