最近はどのECサイトにも、サイズが詳細に記載されているが、そのためにわざわざ身体の寸法を測る人は、そうそういないと思われる。
そんな中、ECサイト愛用者にとって、待ち望んでいたサービスが登場。最短1分のアンケートで、より身体に合ったサイズを推奨するレコメンドエンジン「unisize(ユニサイズ)」がリリースされた。
提供元は、昨年立ち上がったばかりのニューフェイス、メイキップ。代表取締役CEOの柄本 真吾(つかもと しんご)氏は、自身の苦い経験が、今回のサービス開発につながったと語る。
・質問に答えるだけでちょうどいいサイズがわかる!
Q1:まずは、「unisize」開発のきっかけから、お聞かせください。
私は大学時代ラグビーをやっていた影響で、細めのウェストにがっしりした足という体型をしています。
ネットで服を選ぶ際は、ウェストに合わせてパンツを買うと、太ももがつかえてしまってはけないし、太ももに合わせてしまうと、今度はウェストがぶかぶかになってしまう失敗を何度も経験しました。(中略)
そんな買い物がしにくい環境を変える方法として、「unisize」というソリューションにたどり着いたのです。
Q2:「unisize」とは、どんなサービスなのでしょうか。
ECサイトの洋服詳細ページに、バナーを設置してご利用いただけるサービスです。
バナーをクリックして「unisize」のページを立ち上げ、“自分の体にあったブランドやサイズ”に加え、“身長や年齢・体型の特徴”などの質問に答えると、今検討しているアイテムの、ちょうどいいサイズを推奨します。
アパレルEC企業さまは、簡単なタグの埋設と、洋服寸法データの取り込みのみで導入ができます。初期費用は無料で、月額費用は最大30万円までなら、一定量までは費用がかかりません。
・ユーザー購入率2.5倍、平均購入単価1.3倍を実現
Q3:本サービスはユーザーと企業双方に、どのようなメリットをもたらすのでしょうか。
ユーザーはどのサイズが身体に合っているか、ネット上で確かめられるので、手に取ったことのないブランドでも、間違ったサイズを誤って買ってしまう不安を抱えることなく、購入できるようになります。
アパレルEC企業側側でも、これまで離脱してしまっていたユーザーからの購入が見込めるため、購入率向上につながります。すでに女性向けファッション通販「夢展望」に導入した試験運用の結果では、「unisize」を使ったユーザーの購入率は、使わないユーザーに比べて2.5倍に向上し、平均購入単価も1.3倍に増える結果となりました。
Q4:現在の導入状況と今後の展開について、教えてください。
現在はリリースに先立って、夢展望さまに導入しています。今後は、アパレルECの運営に特化した代理店などと協議し、一気に導入サイト数を増やしていく考えです。
機能面では、よりピンポイントなサイズ推奨を行えるクローゼット機能の開発や、一般ユーザー向けにサイズレコメンドを提供する、メディア事業の展開を予定しています。
将来的には、靴やその他ファッションアイテムなどにも、横展開していくつもりです。(そして)世の中にある膨大なサイズデータの集積地となって、そこから誰でも便利に物が買える未来をめざし、活動していきたいと考えています。
体型の特徴を入力するだけで、最適なサイズが判明する本サービス。導入企業の増加に、期待したい。
unisize