現代テクノロジーを活用して、人間の脳波をリアルタイムでモニターし、3Dバーチャルリアリティとしてビジュアル化しようというユニークな試みがなされているという。
・脳波をビジュアル化してヘッドセットに表示
それがニューヨークのスタートアップが開発している、VRニューロフィードバックツール「MyndGazer」だ。VRヘッドセットを用い、脳波をビジュアル化し、わかりやすく認識できるかたちにしてくれるという。
中枢神経系内では神経活動がおこなわれており、これが“脳波”として観測される。観測された“脳波”は、“electronicephalogram(EEG、脳波図)”として再現される。
「MyndGazer」は、2Dのコンピュータースクリーン、あるいは3DのVRヘッドセットのの両方に対応しており、瞬間ごとに脳波を感知、モニターし、スクリーン上にリアルタイムで計測した脳波をビジュアル化して表示する。
・さまざまなVRヘッドセットへの対応も
テスト開発の時点では、Neuroskyの「Mindwave Mobile EEG」ヘッドセットを使っていたが、同社の“Thinkgearシステム”に対応しているセンサーツールなら、何でも用いることができる。
さらに今後の出資状況次第では、Interaxonの「Muse」ヘッドセットにも対応させる予定で、「Emotiv」や「OpenBCI」のヘッドセットへの展開も視野に入れているという。
「MyndGazer」の出力には、“WebVR”の技術が使われており、「Oculus Rift」「HTC Vive」「Google Cardboard」などのヘッドセットディスプレイのほか、PCでも動作する。
現在の脳の状態を誰でもわかりやすく把握できるようになり、それらの情報をもとに、神経活動を活発にしたり、集中力を高めたり、あるいは精神の安定につなげることができるだろう。
・Kickstarterで出資受付中
「MyndGazer」は現在、クラウドファンディングサイトKickstarterで、3月5日まで出資を受付中。集中力を活性化させたいとき、自分を静かに見つめ直して瞑想したいとき。これまで“目に見えなかった精神状態”を把握し、コントロールする手助けとなってくれそうだ。
MyndGazer