毎月の領収書の計算がめんどくさい……そう思っている人は多いのではないだろうか?
調査によると毎月平均1時間ほど作業に時間が割かれ、経費精算がめんどくさいがために月々平均6447円ものお金を従業員が自己負担しているという。特に交通費の精算は経路の申請などがわずらわしいため、負担している人も多いのではないだろうか?
個人用の家計簿であれば、レシートを撮影するだけでオペレーターが自動入力してくれる家計簿アプリなども実用化されてきたが、ついにその会社版ともいえる「MFクラウド経費(β版)」がマネーフォワードから1月14日にリリースされた。
このアプリ、個人用で好評だったキャッシュカード・電子マネー・クレジットカードとの連携が可能で、上長の承認もスマホで完結するという優れモノ。さらには一度スマートフォンに領収書を読み込ませれば、経理に領収書を提出する必要もないとのこと。
Techableでは開発を担当したMFクラウド事業本部 『MFクラウド経費』プロダクトオーナー 黒田直樹氏を直撃。開発の裏話を聞いてみた。
・会社仕様のシステムに
Q1:経費精算の承認システムは間違いがあってはいけない部分かと思います。開発の際に特に苦労した点はどこですか?
経費申請のワークフロー部分については複雑なため苦労しました。例えば、申請中の経費については、編集できないようにするのですが、経費承認を行う経理部側では科目や税区分などの項目については編集できるようにするなどの制御に苦労しました。会計システムへのつなぎ込み部分なども家庭用と違って大変でしたね。
Q2:IT系の会社が採用してくれることが多いですか?大手企業はシステムの問題もあり採用してくれないことが多そうな気もしますが……
既に何かしらの経費精算のシステムが導入されている会社については、経理系のシステムのリプレースのハードルは高くなかなか導入は難しいと思っています。一方で、現在エクセルで経費精算を運用しているような会社であれば、より精算が楽になるので導入を決断してくれることが多いです。
経理をクラウド化!
Q3:どのような企業に採用してほしいと考えていますか?
MFクラウド経費では、MFクラウド会計や給与などと連動できるのが特徴の一つですので、他のMFクラウドシリーズとセットで導入頂ける会社に採用頂けると嬉しいです。また、創業したばかりで、まだ経理部がないようなスタートアップや個人事業主の方には特にオススメで、これを使って本業に集中できるようなっていただければと思います
Q4:競合他社様との違い、開発の際に最もこだわったところを教えてください
2点あります。入力の自動化という部分については競合のどこよりも力を入れており、経費精算にかかる時間を徹底的に短くできるようにしました。また、MFクラウド会計や給与、家計簿サービスと連動する部分にも力を入れており、既存プロダクトとのシナジーを出しながら、他社には真似ができない便利な機能が提供できるようにしました。
どの会社でも必要になるお金の計算。カンタンにできれば通常業務も捗りそうだ。
経費精算システム「MFクラウド経費」