その一方で、世界にはインターネットにアクセスしたくてもできない人が多くいる。そうした状況を何とかしようと開発されたのが、回線のない環境で使える、わずか79ドル(約8200円)のコンピューター「Endless」だ。
・100以上のアプリを用意
Endlessは、いびつなドーム型をしていて、デスクトップPCとして使う。
回線がなくても使えるってどういうこと?と思う読者もいるだろう。それは、Endlessの中に百科事典や講座、レシピ、健康情報などに加え、100以上のアプリをあらかじめインストールすることで実現している。
なので、ユーザーはオフラインでもそうしたアプリを活用して検索・情報収集ができる。オフラインだとそれらのコンテンツはアップデートされないが、逆にインターネットに接続できる環境では随時アップデートされ、最新の情報を収集できる。
・テレビをモニターとして
また、Endlessはテレビをモニターとして活用できるようになっているのも特徴。これは、EndlessのCEOが発展途上国を訪れた際に、インターネット回線がひかれていない地域でもテレビはあることが多いことに着想を得たとのこと。
すでにあるテレビをEndlessのモニターにし、キーボードやマウスなどは他のメーカーから出ている安いものを使えば、投資を抑えてインターネットを活用できるようになるというわけだ。
Endlessはミニバージョンと通常バージョンがあり、ミニの24GBタイプは79ドル(約9200円)、32GBが99ドル(1万1600円)となっている。通常バージョンは32GB(189ドル=約2万2200円)と500GB(229ドル=約2万7000円)が用意されている。
全てHDMIケーブルがセットになっていて、24GBタイプ以外はWi-FiとBluetoothにも対応する。
現在は米国でのみオンライン購入が可能。メールアドレスや携帯電話番号をサイトで登録しておけば、その国で購入可能になったらお知らせが届くようだ。
Endless