しかしながら、実際に摂取しているカロリーを正しく把握することは、まだ容易でないのが現状だ。
・飲食物をセンサーで読み取り、栄養成分を可視化
仏スタートアップ企業「SCiO」は、食べ物や飲み物をセンサーで読み取り、成分データを表示するスマートフォンアプリ「DietSensor(ダイエットセンサー)」を開発した。
食べ物や飲み物の近くにかざすと、小型センサー「SCiO」が対象物の化学組成を自動で測定。Bluetoothを通じて測定データをスマートフォンに転送し、「DietSensor」の画面上で、カロリーやタンパク質などの栄養成分を表示させる仕組みだ。
現時点で測定可能なものは、チーズやクラッカー、牛乳など、同質な飲食物に限られているが、その数は60万種類に及び、英語、フランス語など、19カ国語に対応している。
・日常の食生活を簡単にモニタリング
小型センサー「SCiO」とスマートフォンアプリ「DietSensor」を組み合わせたこのソリューションは、糖尿病患者からアスリート、メタボリック予備軍まで、日常的に栄養管理を要する人々にとって、飲食物の栄養成分を簡単に可視化できる画期的なもの。
CEA(全米家電協会)が主催する世界最大の家電見本市CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)では、2016年度のイノベーションアワードを受賞した。
小型センサー「SCiO」の価格は、249ドル(約2万9500円)となる見込み。「DietSensor」は、iOSアプリおよびAndroidアプリでリリースされる方針だ。
DietSensor