プレオーダーで予約が殺到したプロダクトだけに、その姿を早く見たいと望むユーザーも、多いことだろう。
そんな製品の魅力を探るべく、テッカブルでは、開発企業に取材を決行。本品企画の立役者である、CEOの宮坂 貴大(みやさか たかひろ)氏から、さまざまな話を聞いた。
・スノーボード好きが高じて始まったプロジェクト
Q1:まずは、「BONX」開発のきっかけから、お聞かせください。
スノーボード好きなCEO宮坂の、“スノーボード中に仲間と話せたらいいのに!”という思いが原点です。
その素朴な思いから、実際に会社を辞めて起業するところまで至った背景には、GoProの創業者、ニック・ウッドマン氏の存在がありました。“サーフィン中、簡単に撮影できたらいいのに!”という個人的なニーズから、GoProというグローバルなファンコミュニティの製品を作り上げた彼のストーリーには、かなり勇気づけられましたね。
Q2:開発にあたって、最も苦労したのはどんなところでしょうか。
人です!「BONX」は、ソフトウェアからハードウェアまで、さまざまな能力を結集しないと、実現しないプロダクトです。
しかも意外と難しい製品なので、スキルレベルも高い必要がある。そういうドリームチームの一員を、一人ずつ獲得していくところが大変でした。
特に、金も製品もなく、ビジョンしかない状況での人探しは、苦労しましたね。現在は、トップエンジニア&デザイナーが、駒沢公園隣で楽しく働く、いい感じのチームができています。
・本当に欲しいものを作りたい気持ちが伝わった
Q3:IoTハードウェア分野でのクラウドファンディングとしては、最速の期間で資金を調達されたそうですが、これだけの反響を得た理由は、どこにあると思われますか?
“BONXがあれば、今までやっていた遊びが、もっと楽しくなる!”というのが、伝わったからではないでしょうか?
その根底には、僕らが本当に欲しいものを作っている、というのがあると思います。僕ら自身が、明確な使用シーンを念頭に置いて作っているからこそ、見た人も“それなら、こういうシーンでも使えるな”と、想像しやすい。
あとは、感動をその場で誰かに伝えたい、ということが誰もが持っている普遍的な欲求だからだ、と思います。
Q4:次のプロダクトの構想は、もうあるのでしょうか。今後の展開について、お聞かせください。
Appleをもってしても、iPhoneをプロダクトとして完成させるまでに、しばらく時間を要したように、僕たちも「BONX」がいきなり完成するとは思っていません。
この第一弾プロダクトの反響を見ながら、「BONX」を根気強く進化させていきたい、と思っています。もちろん、皆さまをびっくりさせるような構想もありますが、それは出てからのお楽しみということで……。
並々ならぬ探究心と、遊び心が結集した「BONX」。宮坂氏が言う通り、あらゆるシーンでの活用が期待できそうだ。一般販売は、始まったばかり。早速、サイトをチェックしてみよう。
BONX