求職者から郵送されてきた履歴書を、企業の採用担当者が回覧するというようなシーンは過去のものとなりつつあるようだ。企業と求職者をつなぐサービスを展開している「getTalent」のiOS用アプリに、紙に書かれた履歴書をスキャンしてデジタル化し、その内容をgetTalentのシステムにアップロードできる機能が加わった。企業が応募者の情報をデジタルで一元化し、社内の担当者で共有するのも簡単になる。

求職者としては、フォーラムなどで採用担当者に実物の履歴書を手渡したいところだろうが、getTalentのCEOによると、同社の顧客企業の多くが今や紙の履歴書を受け付けておらず、また受け付けている企業も履歴書のデジタル転写を第三機関に委託しているという。

アプリでは解析機能を使って書類をデジタル化し、getTalentのシステムが解読できるよう体裁を整える。スキャンしてデジタル化するまでにわずか数秒しかかからない。アプリはgetTalentのリクルート情報システムに直接つながっており、デジタル化された情報はシステムに保存される。また、履歴書の提出を受けたら、応募者に「受信しました」の自動応答メールを送る設定もできる。

昨年10月からサービスを始めた同社の顧客は20社を超え、JetBlueやWalmartなどが名を連ねているという。

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