このような流れに伴って、私たちの仕事場は、従来の固定的なオフィススペースのみならず、自宅やカフェ、レンタルオフィス、コワーキングスペースなど、多様化してきた。
・貸しオフィス、貸し会議室専用オンラインプラットフォーム
オランダの首都アムステルダムで2013年に創設された「Deskbookers(デスクブッカーズ)」は、貸しオフィスや貸し会議室を検索し、予約できるオンラインプラットフォーム。
エリアや利用者数、価格帯などをもとに検索すると、条件に合った物件がリアルタイムで表示され、このプラットフォームを通じて、直接、予約することができる。
独立して仕事をするフリーランサーはもちろん、出張中のビジネスパーソンや、在宅勤務制度を利用する会社員も、このプラットフォームを活用しており、月間7000件の予約が処理されている。
また、法人会員として、マイクロソフトやUber(ウーバー)、大手携帯電話事業者のT-Mobile(T-モバイル)も、名を連ねているのも特徴だ。
現在、Deskbookersでは、オランダ・ドイツ・ベルギーを対象エリアとし、オランダ語・英語・ドイツ語の3カ国語に対応。2016年には、英国を含む欧州5カ国にも新たに進出する方針だという。
・オフィスも“オンデマンド”で調達する時代に?!
Deskbookersと同様、貸しオフィスに特化したオンラインプラットフォームとしては、アイルランド発の「Meetingsbooker」をはじめ、北米5都市で展開する「Breather」や、米加豪の3カ国を対象エリアとする「LiquidSpace」なども開設されている。
流動的でフレキシブルなワークスタイルが広がるにつれて、オフィスや会議室も“オンデマンド”で調達するニーズは、ますます高まりそうだ。
Deskbookers