・インディーズ雑誌の“Spotify”
定額制ストリーミングサービスの仕組みをインディーズ雑誌の分野に導入したのが、ロンドン発のオンラインプラットフォーム「Readbug(リードバグ)」。
英国内の読者を対象とし、月額利用料5.99ポンドで、ファッション誌「AnOther」やアート誌「Elephant」、デザイン誌「Frame」など、およそ50誌の記事コンテンツを、スマートフォンやタブレット端末で自由に閲読できる仕組みだ。
・流通チャネルの多角化によって、新たな読者層へリーチ
インターネットやウェブメディアなどの進化に伴って、雑誌業界は、厳しい経営環境に置かれている。
プライスウォーターハウスクーパース(PwC)の調査レポートによると、全世界の一般誌の購読料収入は、2014年は375.9億ドルであったが、5年後の2019年には、9%減の342.2億ドル規模に落ち込むとみられている。
「欲しい情報に、いつでも、どこからでも、すぐアクセスしたい」という読者ニーズに対して、紙媒体を中心とした従来の雑誌は、十分に応えられていないのが現状。
Readbugのようなサービスを活用することで、情報やコンテンツの流通チャネルを多角化できれば、読者の利便性を高めるのみならず、新たな読者層へのリーチをも期待できるだろう。
Readbug